甘味噌作り

 実を言うと、私が最初に作った味噌は、甘味噌でした。今でもお味噌造りの講習会などでは、最初に手作りしたお味噌は、一番おいしいというのですが、そのお味噌は、本当にすごくおいしかったのです。
 味をしめて、その後も甘味噌に挑戦しましたが、なぜかすっぱいお味噌になってしまい、そのお味噌を造ることは、できませんでした。
 久しぶりの挑戦です。

甘味噌の仕込み写真

今回は、麹1キロに大豆が500グラム、塩200グラムで作りました。

大豆を水に漬ける画像

 大豆を水に漬けた後です。昨日の夜に漬けました。
 だいたい、水を吸って、2.3倍ぐらいになります。

大豆を煮る画像

大豆は、煮ると泡がでてきます。

ただ、同じようにでるものではありません。たくさんでたり、少なかったりと泡もさまざまです。

この写真の泡は、普通くらいです。泡は、取り除きます。

大豆を煮て煮汁が濃くなる画像

 今回は、4時間近く煮ています。もう少しです。煮汁が飴色になってきました。
 大豆によって煮る時間はさまざまです。

 ※圧力鍋でも、もちろん大丈夫です。圧力鍋なら、短時間で煮ることができます。

大豆をザルにあけた画像

 大豆をざるにあけます。

 今回の量は、乾燥大豆で500グラムです。水を含んで大きくなっていますが、1キロと少しです。

 大豆の煮汁も後で使いますので、とって置いてください。

大豆をつぶす画像

 今回は、ポテトマッシャーというジャガイモを潰す器具を使いました。この量ですと、この器具が私は一番使いやすいです。

写真のような大きなボールがあると楽にできます。できるだけ、大きい鍋でもかまいません。

大豆をつぶすアップの画像

潰し始めると、結構、むきになって、潰してしまいます。

今回のような器具がなくても、ビニール袋に入れて、手や足でふんでもいいです。
他には、ひき肉を作る機械で、作る人もいます。

大豆に麹と塩を混ぜる画像

大豆に麹と塩を混ぜました。
通常は、最初に麹と塩を混ぜ、それを大豆に混ぜるのが、普通です。が、少ない量だと全部一緒に混ぜてしまいます。

大豆に煮汁を混ぜる画像

大豆の煮汁を混ぜながら、混ぜていきます。

均等に混ぜます。最初は、手にくっつきますが、だんだん、だんごができるようになじんできます。

目安は、ハンバーグか、耳たぶくらい。乾燥麹ですので、後からも少し水分を吸いますので、気持ちやわらかめがいいです。

2個の容器に入れた画像

今回は、出来上がりが、だいたい3キロぐらいでしょうか。それを2つに分けました。
常温保存と保温庫での保温の2種類を見たいためです。

仕込んだ画像の表面の画像

空気が入らないように押し込んだ後は、表面を平らにします。
また、容器の側面についてしまった大豆は、よくとってください。きちんとふき取らないとこういうところからカビが生えます。

2種類の容器に仕込んだ画像

 最後に表面に塩を振って、ラップをかけて、もう一度、側面をふいてください。カビは、空気と触れ合う所から生えます。

麹が多いお味噌ですので、出来上がりは、早いです。

常温では、いつとはっきりわかりませんが、保温庫の方は、10日ぐらいで、味噌らしくなると思います。

 今回、二つの容器にいれたのは、常温と保温庫の二つで保存しようと思ったためです。
 あれから、10日たちましたが、常温の方は、変化は、ありませんでした。

 保温庫は、40度に設定したのです。安いもので、温度は、正確に設定できないのですが、お味噌になってきています。なめてみると、甘く、ご飯につけて食べるには、最適です。 

 ただし、塩が少ないために夏などに作るのは、やめた方がいいです。また、通常作ってもうまくいかないことが、多いです。冒頭で記しましたが、すっぱいお味噌になる可能性があります。
お勧めは、あまりできません。

2012/11/5

追伸
 今日は、11月25日、だいたい1か月なのですが、常温でおいておいたお味噌に小さいカビがたくさんありました。いつもは、見られない側面にもカビがありました。塩が少ないので、カビが生えやすいのかもしれません。味は、甘かったです。まだ、お味噌としては、まだまだ早いかもしれませんが、おいしいです。
 昨日、講習会で、参加した方が兵庫の方では、11月頃に麹の多い西京味噌を作り、正月の雑煮に使うと聞き、常温でそんなに早くできると思わなかったのですが、このお味噌を開けてみて、納得しました。
2012/11/25

変わり種味噌を作ってみました!

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